ブログ

胃カメラ検査で分かること

目次

1. 胃カメラ検査とは?
2. 胃カメラ検査で分かる病変
3. 胃カメラ検査を受けてからどれくらいで結果が分かる?
4. 当院の胃カメラ検査について
5. まとめ


1. 胃カメラ検査とは?
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、口や鼻から内視鏡を挿入して食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察し、疑わしい病変を見つけた場合には検査中に生検を行い、幅広い消化器疾患の確定診断を可能にします。特に食道がんや胃がんなどの早期発見に有効であり、早期に発見すれば治療の選択肢も増えます。近年では、鎮静剤を使用し患者様が不快感を感じることなく検査を受けられる技術も普及しており、胃がんの予防や早期発見のために定期的な検査が推奨されています。

 

2. 胃カメラ検査で分かる病変
胃カメラ検査で判断できる病変は下記の通りです。
急性胃炎
急性胃炎は、胃粘膜が急激に炎症を起こす状態で、胃やみぞおちの痛み、吐き気などの症状が特徴的です。この病気は、暴飲暴食、薬の副作用、食中毒、慢性疾患の合併、またはストレスなど、さまざまな原因によって引き起こされます。日常的にも発症しやすく、コーヒーや香辛料の過剰摂取、風邪薬や鎮痛剤などが原因となることがあり、通常は消化に良い食事と安静、場合によっては胃腸薬の服用で改善します。しかし、症状が重い場合は、緊急の治療が必要になることもあるため、注意が必要です。急性胃炎は、胃内視鏡検査で胃粘膜の炎症を確認し、急性胃潰瘍とともに急性胃粘膜病変と総称されることがあります。
慢性胃炎
慢性胃炎は、胃の粘膜が長期にわたり炎症を起こし続け、胃の腺細胞が萎縮して胃酸の分泌が減少する病状を指します。この状態は、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)への感染が主な原因と考えられ、日本では約70%の人が慢性胃炎とされ、多くが萎縮性胃炎に分類されます。慢性的な炎症により胃粘膜のひだが失われ、食欲不振、胃もたれ、胃の重さなどの症状が現れることがあります。また、萎縮した粘膜は胃がんのリスクを高めるため、定期的な胃内視鏡検査による観察が推奨されています。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃粘膜へのダメージが深い傷となり、潰瘍を形成している状態で、食後のみぞおち周辺の痛みや進行すると出血による黒いタール便や貧血を引き起こします。この病気は以前は食生活の乱れやストレスが主な原因とされていましたが、現在ではピロリ菌感染や解熱鎮痛剤の使用が主要な原因と認識されており、除菌治療や薬の見直しが再発防止に重要です。胃液の塩酸やペプシンによって胃粘膜が損傷することで発症し、「消化性潰瘍」とも呼ばれ、性格的特徴やストレスが影響することもあります。胃潰瘍には急性と慢性があり、急性は浅い潰瘍が多発し、慢性は円形で単発する特徴があり、40~50代に多く見られ、早期治療でほとんどは治りますが、再発することもあります。
胃ポリープ
胃ポリープは胃の粘膜表面に発生するいぼのような盛り上がりを示す腫瘤で、健康診断時のバリウム検査や胃カメラ検査で発見されることが多い病変です。自覚症状がほとんどなく、良性のものと悪性(がん)の可能性を持つものがあります。主な種類には胃底腺ポリープと過形成ポリープがあり、胃底腺ポリープは分泌腺細胞の異常増殖により発生し、基本的にがん化の可能性は低いですが、過形成性ポリープはがん化リスクを有し、特に大きさが2cmを超えるものは高リスクとされています。これらのポリープの診断には胃カメラによる観察と生検による組織検査が必要とされます。
早期胃がん
胃がんは胃壁の内側、粘膜から発生し、内側の粘膜から粘膜下層、固有筋層、漿膜へと進行していく病気です。がん細胞が粘膜または粘膜下層に限定されている状態を「早期胃がん」と呼び、それが筋層を超えて深く進行したものを「進行胃がん」と称します。胃がんの発生は、胃炎や萎縮性胃炎が進行し、腸上皮化生を経てがん化する過程で起こり、この一連の変化にはヘリコバクター・ピロリ菌の感染が大きく関与しています。ピロリ菌による長期間の感染は胃粘膜の炎症を引き起こし、最終的に胃がんへと進展するリスクを高めますが、ピロリ菌の除菌治療により胃炎や萎縮が改善され、胃がんの発生リスクが低減されることが明らかになっています。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は胃の内容物、特に胃酸が食道に逆流し炎症を起こす病態を指します。健康な人にも胃酸逆流は見られますが、通常は短時間で問題ありません。しかし、逆流が長時間にわたると、胃酸に弱い食道粘膜が炎症を起こします。成人の10〜20%がこの病気に罹患しており、特に中高年に多いです。逆流を防ぐ下部食道括約筋の異常緩みが原因で、食生活やライフスタイルの変化により最近増加しています。症状には胸焼け、呑酸、喉の違和感、食べ物のつかえ感、声がれ、咳や喘息などがあります。未治療の場合、生活に支障をきたすこともありますので、適切な治療が必要です。
バレット食道
バレット食道は、慢性的な胃食道逆流によって、食道下部の粘膜が胃の粘膜と同じ円柱上皮に置き換わる病態を指します。この状態では、食道がん、特に腸上皮化生を含む食道腺癌のリスクが高まります。バレット食道自体は症状を起こすわけではないものの、食道癌への進行リスクが高いため、注意が必要です。逆流性食道炎が主な原因であり、食生活の変化に伴う増加が予測されています。特にバレット食道がある人は、定期的な内視鏡検査による観察が推奨され、食道がんの早期発見と治療が可能になります。日本では、欧米に比べて発生率は低いものの、注意深い観察が求められています。
食道がん
食道がんは、食道の内側粘膜から発生し、扁平上皮癌が主な組織型で日本では90%以上を占めます。初期段階では症状がほとんどなく、進行すると飲食時の不快感や嘔吐、飲み込みづらさなどが現れます。リスク因子には喫煙、過度の飲酒、肥満、野菜・果物不足があり、特に逆流性食道炎からの腸上皮化生、バレット食道は食道腺癌への進行リスクを高めます。男性に多く、中高年での発症が特に多いですが、健康診断や人間ドックでの内視鏡検査により早期発見が可能です。食道がんは早期であれば治療の可能性が高く、進行がんでは転移や周囲への浸潤が見られ、治療が困難になることもあります。適切な治療と早期発見が重要です。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、十二指腸の粘膜に深い傷ができる病態を指します。特に胃に近い部分で見られ、胃潰瘍と異なり、筋層が薄いため出血や穿孔が起こりやすいとされています。ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が非常に高く関連しており、97%以上の患者で見られると言われます。20〜40歳に多く、ストレスが影響しているとも考えられ、現代社会での増加傾向が指摘されています。十二指腸は食物の消化吸収過程で重要な役割を担い、潰瘍による痛みや吐血などの症状が現れることがあり、適切な治療が求められます。

 

3. 胃カメラ検査を受けてからどれくらいで結果が分かる?
胃カメラ検査の結果については、検査当日に医師より概要を説明いたします。生検や病理組織検査を行った場合、結果が出るまでには通常10日後以降となり、結果が判明次第、再度ご来院いただき、医師から詳細な結果説明を行います。ピロリ菌感染の検査を含む検査結果も同様に、後日改めてご来院いただきます。

 

4. 当院の胃カメラ検査について
当院の胃カメラ検査は、下記のような特徴があります。
・ 内視鏡専門医による安心・安全の検査
・ 鎮静剤・鎮痛剤によるリラックスした検査
・ 最新の内視鏡検査機器の導入
・ 経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査の選択が可能
・ 条件次第で初診当日に検査が可能
・ 検査終了後は寝たままリカバリールームに移動
・ 胃カメラ・大腸カメラ同日に受けることが可能
・ 土曜の検査が可能
 
当院では、「患者様に寄り添った丁寧で優しい医療」を心がけております。
胃カメラ検査に対し、”苦痛”や”痛そう”といったマイナスのイメージを持たれる方が多いかと思いますが、当院ではリラックスして胃カメラ検査を受けることができますので、検査を受けることをご検討されている方は、当院へお越しください。

当院の胃カメラ検査の特徴の詳細は下記よりご覧頂けます。
https://www.soen-naika.com/gastroscope/#a03

 

5. まとめ
本記事では、「胃カメラ検査で分かること」についてご紹介しました。
まとめると、
胃カメラ検査では、「急性胃炎」「慢性胃炎」「逆流性食道炎」「早期胃がん」「食道がん」など、様々な病変を早期発見することが可能な検査です。
スコープを胃内に入れるのは痛そう・怖い、といった方も多いかと思いますが、当院では内視鏡専門医により、比較的痛みの少ない経鼻内視鏡検査(鼻からスコープを挿入する胃カメラ検査)も行っています。安心してご来院ください。

以上が「胃カメラ検査で分かること」についてでした。
こちらの記事によって胃カメラ検査を受ける理由の参考にしていただけたら幸いです。
当院では、患者様にご安心して検査を受けて頂くため、十分配慮しております。
胃カメラ検査を受けることをご検討されている方は、下記より詳細をご覧頂けます。
https://www.soen-naika.com/gastroscope/#a03

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

お問い合わせ・ご予約Contact

電話

0977-27-3800

診療時間内はお電話でも対応いたします。

WEB予約

24時間ご予約をお受けいたします。

keyboard_arrow_up