内視鏡検査の選び方

内視鏡検査を選択する上で大切なポイント

  • 鎮静剤を使用するかどうかの選択肢があるか
  • 下剤の服用方法にはどのような選択肢があるか
  • 取り揃えている下剤の種類は豊富か
  • 下剤を飲むか飲まないかを選択できるか
  • 胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施が可能か
  • 胃カメラ検査では経口・経鼻を選択できるか
  • 検査時間帯を選ぶことができるか
  • 各設備が最新のものであるか
  • 検査を受けることができる時間に制約はあるか
  • 医師は専門医資格を所有しているか
  • 検査の衛生面は安心できるか

鎮静剤を使用するかどうかの選択肢があるか

A.鎮静剤の使用の有無の選択肢はあった方が良い

【理由】

鎮静剤を使用することの最大のメリットは、ほとんど眠った状態で検査を受けることができることです。ほとんど意識が無い状態で検査を受けることが可能なため、内視鏡検査で痛みを感じることが多い方や、初めての内視鏡検査で不安が大きい方は、ほとんど苦痛を感じることなく検査を終了することが可能です。しかし、内視鏡検査を受けても痛みをほとんど感じないという方もいます。このような個人差があることから、鎮静剤を使用することができるという選択肢はとても必要です。

医療機関の多くが、鎮静剤を使用することを推奨する傾向にありますが、鎮静剤を使用することには注意点もあります。例として挙げると下記の通りとなります。

  • 「鎮静剤を使用した日のご自身での運転はできない」
  • 「鎮静剤の効果がなくなるまで院内にてお休みして頂く必要があるため、院内滞在時間が長くなる」

鎮静剤の使用には、このような注意点もありますので、患者様がご自身で選ぶことができる選択肢は、”あった方がいい”と言えるでしょう。

【荘園内科クリニックでは】

当クリニックでは、積極的に鎮静剤を用いるため、眠った状態で検査を受けられます。眠ったままで検査できるため、スムーズに検査が進み、所要時間も短く済みます。極細のカメラ径によって、患者さんの負担も最小限に抑えることができます。
※鎮静剤を使う場合は、当日の自動車・バイク・自転車でのご来院はお控えください。また検査後は鎮静剤が抜けるまでベッドで約1時間安静に休んで頂きます。

下剤の服用方法にはどのような選択肢があるか

A.自宅でも下剤の服用が可能で、院内においても下剤を服用できる環境が整っていると安心。

【理由】

下剤の服用方法大腸カメラ検査の際の下剤の服用は、大きく以下の2つの方法があります。

  1. ご自宅で服用する
  2. 院内で服用する

ご自宅で下剤を服用する」ことには、ご自分が慣れているリラックスした環境でゆっくり下剤を服用できるメリットがありますが、腸内が適切に洗浄されているかどうかをご自分で判断する必要があります。仮に、腸内に便が残ってしまっている場合は、正確に検査を行うことができず、再検査が必要になる可能性もあります。

院内で下剤を服用する」ことには、医療従事者が便の性状を確認することで、腸内がきちんと洗浄されたことを正確に判断することができます。また、すぐに医師や看護師に相談することができる環境であるため、安心して内視鏡検査を受けることができます。多くの方に安心して内視鏡検査を受けて頂くためには、「ご自宅での服用」「院内での服用」どちらも選択することができる環境が整っている方が良いと言えるでしょう。

【荘園内科クリニックでは】

当クリニックでは、トイレ付個室をご用意しております。ご自宅での下剤服用に不安のある方や、大腸カメラ検査が初めての方、来院までの移動が心配な方も安心して検査を受けることができます。

取り揃えている下剤の種類は豊富か

A.下剤の選択肢は多い方が良い

【理由】

下剤の種類

大腸カメラ検査を受けるには、腸内を綺麗にするために下剤を服用する必要があります。しかし、下剤を服用されたことがある方の中には「量が多い」であったり「味が苦手」といった不安を抱かれている方も多いかと思います。多くの種類がある中で、どの下剤がご自分に適しているかは個人差があり、それぞれの下剤の味や服用量も種類により変わります。患者様に合わせて最適な下剤を選択できてこそ、患者様に負担の少ない、良質で安心な大腸カメラ検査を提供することができるクリニックと言えるでしょう。

【荘園内科クリニックでは】

当院では下記の4種類の下剤を取り揃えております。

サルプレップ

下剤のなかでも最も新しい下剤で、服用量も少なく済むのが特徴です。個人差はありますが、レモンのような味がします。初めての方や迷っている方に当院でお勧めしている下剤です。

モビプレップ

「洗浄力」「味」「服用量」のバランスが取れた最もスタンダードな下剤です。その総合力の高さから、最も使用されている下剤です。梅ジュースのような味がします。

ニフレック

水に溶かして服用するタイプの下剤となっており、飲み方も非常にシンプルなのが特徴です。他の下剤と比べると味は劣りますが、腎機能が弱い高齢者の方でも安心して服用できる下剤です。

ビジクリア

最大の特徴は錠剤であることです。錠剤と一緒に飲んでいただく水の量は他の下剤と同じですが、下剤の味がどれも苦手という患者様にお勧めです。

上記の通り、それぞれの下剤に特徴がありますので、迷われる方は是非医師に相談してください。患者様のご要望や体質に合わせた下剤を提案いたします。

下剤を飲むか飲まないかを選択できるか

A. 下剤を飲まない選択肢があった方が良い

【理由】

下剤の拒否

「下剤を飲まない大腸カメラ検査」とは、通称”鼻チューブ法”と呼ばれ、鼻からチューブを通し、胃に直接下剤を流す検査を指します。
大腸カメラ検査を受けるにあたって、「味が苦手」「量が多い」「大量の水分を摂取するのがきつい」など、多くの方が下剤の服用を障壁に感じているかと思います。下剤服用に対する嫌悪感を理由に、大腸カメラ検査を受けることを断念しようと考えられている方や、初めての検査に踏み切れていないという方は、「下剤を飲まない大腸カメラ検査」を実施している医療機関を探してみましょう。

【荘園内科クリニックでは】

当院では、「鼻チューブ法」という方法を用いることで「下剤を飲まない大腸カメラ」の実現が可能です。鼻チューブ法とは、鼻からチューブを通し、胃に直接下剤を流す方法です。
2mmほどの微細なチューブを使用し、なおかつ局所麻酔を使用するためチューブを通す際の痛みはほとんど感じませんのでご安心ください。

詳しくは下記よりご確認頂けます。

https://www.soen-naika.com/laxative/

胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施が可能か

A.同日実施できた方が良い

【理由】

内視鏡検査は所要時間が比較的長く、大腸カメラだけでも前準備(下剤服用など)を含めると1日を有してしまう検査です。このことから、胃カメラ・大腸カメラ検査どちらも受けることが推奨される患者様でも、お仕事や子育てなどの時間的制約がある方は、1日に片方の検査を受けることしかできません。そのような方々は、胃カメラ・大腸カメラ検査を同日に受けることが可能な医療機関をお探しになることを推奨します。

【荘園内科クリニックでは】

当クリニックでは、同日に胃カメラ検査と大腸カメラ検査を実施できます。同日検査できることで、来院回数が減るだけでなく、事前の食事制限も1回で済み、患者様の負担軽減につながります。

胃カメラ検査では経口・経鼻検査を選択できるか

経口・経鼻検査それぞれにメリットがあるため、選択できた方が良い

【理由】

胃カメラ

胃カメラ検査には、それぞれ経口・経鼻検査という、口から内視鏡を挿し込むか鼻から内視鏡を挿し込むかを選ぶことが可能な医療機関があり、経口・経鼻検査どちらにもメリット・デメリットがあります。経口検査では、画質や操作性などが優れており、より良質で細かな内視鏡検査を行うことができるというメリットがありますが、経鼻内視鏡と比較して内視鏡のチューブが太いというデメリットがあります。経鼻内視鏡は経口内視鏡と比較して、内視鏡のチューブが細いということもあり、患者様の負担が小さいというメリットがありますが、画質がやや粗く操作性が少し悪いというデメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットがあることから、患者様ご自身でどちらの方式の胃カメラ検査を受けるかを選択することができる医療機関を選ぶことが重要となります。

【荘園内科クリニックでは】

当院では、患者様のご要望に応じて、経鼻内視鏡検査・経口内視鏡検査をお選び頂けます。また、当クリニックでは、内視鏡検査特有の吐き気や苦痛を最小限に抑えるために、内視鏡操作を丁寧に行うと同時に、鎮静剤の使用にも対応しております。

検査時間帯を選ぶことができるか

内視鏡検査は比較的検査時間が長いため、検査を受ける時間の選択肢は多い方が良い

【理由】

時間帯の選択

多くのクリニックでは、胃カメラ検査は午前中、大腸カメラ検査は午後中に検査を受け付けていることが多いです。胃カメラ検査では、「空腹時」の検査となりますので、朝や午前中に検査を実施することが多いです。大腸カメラ検査は、下剤服用開始から検査終了まで約6時間程要するということもあり、午後に検査を実施することが多いです。しかし、お仕事や子育てなどで、午前や午後に時間を確保することが難しい方は、内視鏡検査の時間帯を選択することができる医療期間を選ぶことをおすすめします。

【荘園内科クリニックでは】

当院の胃カメラ検査は、下記の時間帯を選択することができます。

モーニング胃カメラ検査

各医療機関が実施している、一般的な午前中の胃カメラ検査です。

イブニング胃カメラ検査

夕方の時間帯(16:00〜17:00)に受けていただくことのできる胃カメラ検査です。 日中は仕事や育児等で忙しい方々にも受けていただけるよう、夕方の時間帯も検査できる体制を整えております。

詳しくは下記よりご確認頂けます。

https://www.soen-naika.com/gastroscope/#a08

各設備が最新のものであるか

A.最新の医療機器は検査の精度に大きく関わります。

【理由】

精度が高く、良質な内視鏡検査をご提供する上で重要な要素として、最先端の医療技術を駆使しているかが挙げられます。最新の内視鏡システムでは「LCI」や「ELI」という特殊な光で微細な毛細血管の状態を鮮明に観察することができる画像強調観察機能などがあります。このような先進的な技術を取り入れていることで初めて、患者様に適格で安全な内視鏡検査をご提供することが可能となります。

【荘園内科クリニックでは】

当クリニックでは、富士フィルム社の最新内視鏡システムを導入しております。内視鏡レーザー制御技術を進化させた「BlueLASERImaging(BLI)」や、「LinkedColorImaging(LCI)」を搭載し、粘膜表面の微細な変化・炎症・腫瘍などを見つけやすくなりました。
また、複数の照明発光強度比を制御し、白色光と短波長狭帯域光を生成して画像にするマルチライトテクノロジー搭載専用スコープを導入しています。これによって、粘膜表層の微細な変化や異常を強調し、炎症の早期発見・がんの早期発見・早期治療が可能になります。特に、LCIによって、白い部分は白く、赤い部分は赤く映し出されるため、早期がんを発見しやすくなります。また、5mmほどの微小胃がんも発見しやすくなりました。

検査を受けることができる時間に制約はあるか

A.平日のみならず、土曜日の検査を受けられた方が良い

【理由】

土曜日もOK

大腸カメラ検査は通常、半日から1日を有する検査となります。一般的には、3〜4時間程度が下剤の服用に時間を要し、鎮静剤を服用された方は検査後1時間程度リカバリータイムに、時間を割かなければいけません。そのため、日中お仕事で忙しいサラリーマンの方は、丸一日お仕事をお休みする必要があります。さらに、子育てで忙しい方は、検査の時間を確保することが相応に難しいかと存じます。このことから、お忙しい平日のみならず、土曜日の検査を受けることが可能なクリニックを選択することが重要です。

【荘園内科クリニックでは】

当クリニックでは、土曜日でも胃カメラ検査・大腸カメラ検査に対応しております。お仕事など平日忙しい方など、どうぞ当クリニックまでお気軽にご相談ください。

医師は専門医資格を所有しているか

A.専門医資格は非常に重要な判断材料の1つ

【理由】

医師が内視鏡検査の専門家であるかどうかを判断する資格として、「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医」というものがあります。これは、日本消化器内視鏡学会が定めた研修や内視鏡検査・治療数をクリアし、指定された試験に合格した医師だけが保有可能な厳密な資格です。胃カメラ・大腸カメラ検査は、この専門医資格を取得していない医師であっても行える検査であるため、「専門医資格を保有しているかどうか」を考慮し、より精通した医師を選択する際の参考にすると良いでしょう。

【荘園内科クリニックでは】

当院では、日本消化器内視鏡学会の専門医による内視鏡検査を実施しております。どうぞご安心ください。

検査の衛生面は保っているか

A.内視鏡検査において衛生面は保たれている方が良い

【理由】

衛生面

内視鏡検査では、検査に使用する内視鏡チューブや生検鉗子など、患者さんの体内に直接触れる部分が多いです。きちんと「洗浄」や「器具の使い捨て」が無い場合、病原性細菌やウイルス、寄生虫に感染する危険性が高くなってしまいます。
このことから、内視鏡検査では「洗浄」や「器具の使い捨て」等を適切に行えているかどうかは、医療機関を選ぶ上でとても重要な項目になります。

【荘園内科クリニックでは】

当クリニックでは、より患者様に安心して内視鏡検査を受けていただけるように高い洗浄・消毒能力があるとされる『ENDOSTREAM』を導入しています。
これにより、内視鏡を介して感染する可能性のある病原体を殺菌することができ、さらにマウスピース、生検鉗子を使い捨てにしていることや、内視鏡において高い消毒実績のある「過酢酸」を使用することで患者様と環境への影響も配慮した衛生管理が整います。安心してご受診ください。

まとめ

本記事では、「内視鏡検査の選び方」についてご紹介致しました。
内視鏡検査を選ぶ際に重要な項目は下記の11点です。

  • 鎮静剤を使用するかどうかの選択肢があるか
  • 下剤の服用方法にはどのような選択肢があるか
  • 取り揃えている下剤の種類は豊富か
  • 下剤を飲むか飲まないかを選択できるか
  • 胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施が可能か
  • 胃カメラ検査では経口・経鼻を選択できるか
  • 検査時間帯を選ぶことができるか
  • 各設備が最新のものであるか
  • 検査を受けることができる時間に制約はあるか
  • 医師は専門医資格を所有しているか
  • 検査の衛生面は安心できるか

当院の内視鏡検査は上記のような11個の要素で内視鏡検査を患者様に合うようにオーダーメイドで受けて頂くことが出来ます。
「下剤の服用が苦手な方」「初めての検査で、怖くて検査に踏み出せない方」でもオーダーメイドで内視鏡検査を受けて頂く事で、出来る限り不安要素を排除することが可能です。

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