逆流性食道炎

胸やけや胸が締め付けられる感じの痛みが現れます。

胃液が口まで上がり、酸っぱいゲップが出ます。

胃液が逆流し、喉や口腔内に炎症を起こし、口内炎が多発します。声が枯れる、飲み込みづらいなどの症状が現れます。

胃液が喉や気管支を刺激するなどで、咳や喘息が起こることがあります。

喉の違和感・前胸部の違和感・不快感が起こることがあります。

たばこの成分であるニコチンは、胃酸分泌を活発にします。胃酸が過剰に分泌されると、逆流を起こしやすくなります。さらに、喫煙することで唾液分泌量が下がり、逆流した胃酸によって食道が傷つきやすくなります。

アルコールは、下部食道括約筋の機能を低下させてしまいます。このため、胃酸や胃の内容物が逆流しやすくなります。また食道の蠕動運動が低下するため、食べ物が食道に溜まりやすくなり、逆流性食道炎を起こします。また、炭酸の入ったアルコールは、胃の内圧を上げ、胃酸の逆流を招きます。

これまでの食生活の見直しから始めます。胃や内容物が逆流しにくいように、食後すぐに横にならないことも重要です。前かがみの姿勢やベルト・コルセットなど、腹圧がかかる姿勢も避けましょう。逆流を起こしやすい食品には以下が挙げられます。

胃酸分泌を抑える薬、胃・食道の蠕動運動を亢進させる薬・胃や食道粘膜を保護する薬などを用いて薬物療法を行います。現在の逆流性食道炎の治療は、主に薬物療法を行っております。その他、酸分泌抑制剤と併用することで、治療効果が高まるなど、患者様の病状や重症度などを十分に考慮して、相談しながら処方を決めております。

薬物療法を行ってもなかなか効果が見られない場合や、食道炎がさらに重症化した場合は、手術治療を行うことがあります。食道が狭くなる・繰り返し出血する場合も同様、手術が検討されます。ただし、侵襲が強いため、内科的治療を十分行った後に慎重に検討されます。当クリニックでは、外科的治療が必要な患者様には、提携する医療機関へご紹介させていただいております。