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大腸カメラ検査における食事例

「大腸カメラ検査前後は、どういう食事をすればいいの?」

大腸カメラ検査では、食事に気を付けて頂く必要があります。それは、普段通りに食事を行うと、大腸内に便が溜まっている状態になり、便によって隠れた病変を見逃してしまう可能性があるからです。そのため、腸内を綺麗にするために検査の前日より食事制限などをして頂きます。

こちらの記事では、大腸カメラ検査を受ける上で、どのような食事をすることが望まれるかを詳しく解説していきます。


目次

1. 大腸カメラ検査におけるお食事のポイント

2. 大腸カメラ検査”前日”の食事例

3. 大腸カメラ検査”当日”の食事例

4. 大腸カメラ検査”次の日”の食事例

5. まとめ



1. 大腸カメラ検査におけるお食事のポイント

大腸内視鏡検査の前日までの食事は、検査の精度と効率性に直接影響を与えます。具体的には、消化しやすいものを選び、食物繊維や種子などの食材を避ける、脂肪分が多い食材を避ける、過度の食事を避けることが大切です。これにより、内視鏡検査の際に大腸内に未消化の食物が残らず、

検査の精度が向上し、待ち時間や検査の前処置の時間も短縮できます。また、専用の検査食を利用することで、食材選びに悩むことなく、スムーズに検査に備えることができます。大腸がんなどの早期発見には精度の高い検査が重要となるため、これらの食事指導に注意しながら、適切な検査前の食事を心がけてください。

 

消化しやすい食材を選ぶ

大腸カメラ検査を控える際の食事では、胃内滞留時間が短いことが重要となります。栄養素によって滞留時間は異なり、糖質<たんぱく質<脂質の順とされています。したがって、脂質が多い肉料理や揚げ物は控え、糖質を主成分とする食品を推奨します。また、消化を促進するためには、食材を細かく切る、やわらかく煮るなどの調理法が有効です。具体的には、やわらかく煮たうどんや白粥が好ましい一方、その際に具材を混ぜると消化が遅くなるため注意が必要です。具がないゼリー飲料も消化に良く、手軽なので検査前の摂取を推奨します。

 

食物繊維や種などの食材を避ける

健康やダイエットには良いとされる食物繊維ですが、大腸カメラ検査前の食事では避けるべきです。一般的に食物繊維は消化されず、便量を増やすためダイエットに有効ですが、それが大腸に残ってしまうと検査の精度を損なう可能性があります。食物繊維は少量でも消化されませんので、控えた方が良いでしょう。さらに、通常は消化が良いとされる糖質でも、食物繊維が多い玄米、胚芽パン、そば等は前日の食事から外すよう心掛けてください。

 

脂肪分が多い食材は控える

脂質は消化に時間がかかるため、大腸カメラ検

査前日の食事では注意が必要です。肉や魚を摂る場合、脂質が多い部位や加工肉は避け、鶏の胸肉や淡白な白身魚を選びましょう。具体的には、バラ肉や皮部分、ソーセージなどの加工肉は控え、鶏もも肉や胸肉を選ぶと良いでしょう。また、脂が多い青魚よりも白身魚を選ぶことが推奨されます。調理法にも気を付けて、蒸す・煮るなどの油を使わない方法を選び、食材をやわらかくすることで消化を助けます。

 

過度の食事を控える

大腸カメラ検査前日の食事では、消化しやすく、食物繊維や脂質が少ない食事を心掛けるだけでなく、食事量の管理も重要です。食事量が多いと、それだけで消化に時間がかかります。したがって、食事量を極端に減らす必要はありませんが、普段より心持ち控えめに、食べ過ぎにならないよう注意しましょう。大切なのは食事のバランスと量の適切な管理です。


2. 大腸カメラ検査”前日”の食事例

検査前日の夕食は19時までにお済ませください。また、検査食または消化の良い食事を摂取してください。食物繊維の多いこんにゃく・乳製品(牛乳・チーズ)・海藻などは摂取を控えてください。

なお、19時以降も水やお茶、スポーツドリンクは自由にお飲みいただいて構いません。大腸カメラ検査では、腸内をきれいにしておく必要があるため、積極的に水分を摂ってください。ただし、牛乳やアルコール・コーヒーは前日から摂取を控えてください。

 

 

 

 

3. 大腸カメラ検査”当日”の食事例

検査当日の朝食は食べないでください。水・お茶は摂取してかまいません。お薬は事前診察時に指示されたものは内服してください。

当院では、院内での下剤の内服が可能です。

院内での服用の方は8時40分に来院してください。ご自宅で服用される方は、10時ごろに便の状況をお電話で確認し、来院時間をお伝えします。

※鎮静剤をご使用された方は、当日の自動車やバイク、自転車の運転はできません。



4. 大腸カメラ検査”次の日”の食事例

大腸ポリープを切除した方

ポリープ切除をされた方は、1週間程度の食事制限があります。

 ・ 「最初の段階」では、基本的に液体状のお食事(スープ・ゼラチンゼリーなど)をして頂きます。

その後、徐々に通常のお食事に戻していきますが、

 ・ 「次の段階」では、飲み込める程度の軟らかさの食材(煮込みうどん・卵豆腐など)

 ・ 「その次の段階」では、少し食べ応えのある食材(フレンチトースト・豆腐・バナナなど)

 ・ 「最後の段階」では、通常のお食事の前段階程度の食材(鶏肉の蒸し煮・卵焼き・果物の缶詰など)

 

というように、段々とお食事内容を普段のお食事に近づけていきます。

また、目安としては、それぞれの段階は2〜3日程度の日数をかけてください。

 

生検(大腸ポリープではない)された方

検査した当日は、上記の「最後の段階」のお食事内容をいただくようにしてください。


5. まとめ

本記事では、「大腸カメラ検査における食事例」についてご紹介しました。

まとめると、”大腸カメラ検査を受ける当日を含む前後3日間のお食事”にはお気を付けください。

検査前日

夕食は19時まで。こんにゃく・乳製品・海藻は控えた消化良い食事を心掛けてください。19時以降においては、水や茶などの水分は摂取可能(牛乳、アルコール、コーヒーは控えて)

 

検査当日

検査当日の朝は絶食でご来院ください。院内での内服希望者の方はお指定のお時間に、自宅での服用希望者は予約の15分前に来院してください。

 

検査の次の日

 ・ 大腸ポリープを切除した方

大腸ポリープ切除後は約1週間の食事制限が必要です。初めは液体食(スープやゼリー)を、次に軟らかいお食事(煮込みうどん、卵豆腐)、続いて少し硬めの食材(フレンチトースト、豆腐、バナナ)、そして前段階の通常食(蒸し鶏、卵焼き、缶詰果物)と段階的に進めてください。各段階は2〜3日を目安に移行を行ってください。

 ・ 生検された方

通常のお食事の前段階程度の食材(鶏肉の蒸し煮・卵焼き・果物の缶詰など)をいただいてください。

 

以上が「大腸カメラ検査における食事例」についてでした。

こちらの記事によって大腸カメラ検査を受ける際のご参考にしていただけたら幸いです。

当院では、患者様にご安心して検査を受けて頂くため、十分配慮しております。

大腸カメラ検査を受けることをご検討されている方は、下記より詳細をご覧頂けます。

(下記URL埋め込み)

https://www.soen-naika.com/colon/#a01

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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